日本ロシア・東欧研究連絡協議会

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(国際中東欧研究学会)

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JCREESの沿革

袴田茂樹 青山学院大学名誉教授(JCREES前代表幹事 2005-13年)

Shigeki Hakamada

 1998年7月24日、日本の5つのスラブ研究学会、すなわちロシア・東欧学会、ロシア文学会、スラブ・東欧学会、ロシア史研究会、国際政治学会のロシア・東欧分科会が結集し、日本のスラブ・ユーラシア研究のナショナルセンターとして日本ロシア・東欧研究連絡協議会(JCREES)を設立しました。のちに比較経済体制学会が加入しましたので、JCREESは現在6団体から構成されています。

 それに先立つ3年間(1995-1998)、日本のスラブ研究者は、文部省の援助を得て「スラブ・ユーラシアの変動」と題した大規模な集団研究プロジェクトを推進しました。その結果、日本のスラブ研究者は、様々な研究分野間の、ひいては諸スラブ研究学会間の学際的協力を強化する必要を痛感したのです。ソ連ブロックがなくなった状況下で、私たちは、私たちが研究する地域の新しいアイデンティティーを見出さなければならならず、それは学際的協力によってのみ探求可能なものでした。JCREES設立のもうひとつの目的は、スラブ研究の世界団体であるICCEESにおいて日本のスラブ研究者コミュニティを代表する者を選出することでした。設立間もないJCREESは、代表として国際日本文化研究センターの木村汎教授を選び、この役割は2005年に北海道大学の松里公孝教授によって引き継がれています。

 JCREESが生まれてからの11年間で、日本のスラブ研究の国際性は飛躍的に高まりました。こんにち、日本の若いスラブ研究者は、あたりまえのように国際学会で報告し、国際的な査読雑誌に投稿します。その反面、青年人口の減少や政府の財政危機は大学を直撃し、しかも、地域研究はディシプリン系の学問よりも教員定員削減の的になりやすいという現象が見られます。多数の才能あふれる若手研究者が自己実現の機会に恵まれずに苦しんでいます。私たちはこのような状況を座して見過ごすわけには行きません。

 AAASS、ドイツの東欧研究協会(DGO)、韓国スラブ研究協会(KASS)のような一枚岩組織とは違って、JCREESは加盟学会を緩やかに統合するアンブレラ組織です。これは日本におけるスラブ研究発展の歴史的特性に規定されたものであり、強みと弱みを持っています。近年、JCREESは、中国の東欧・ロシア・中央アジア研究協会および上述のKASSと緊密な協力関係を打ち立てました。2009年2月に北海道大学で開催された第1回スラブ・ユーラシア研究東アジア・コンフェレンスは大成功を収めましたし、現在、韓国の同僚が第2回コンフェレンスの組織者として奮闘しています。こうして私たちは、スラブ・ユーラシア地域への、欧米中心主義的でないアプローチを模索しており、まさにこれこそが世界のスラブ研究者コミュニティへの最も価値ある貢献になるでしょう。

2010年1月
東京


 

 

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